質問
ある銀行で融資の審査を受け、通らなかった場合。この情報は、他の銀行に知られてしまうのでしょうか。また、そもそも他の銀行で審査が通らなかった事実は、今後の融資審査でのマイナス要因になるのでしょうか。
回答
ある銀行から融資審査を受けた事実、そして審査が通らなかった事実は、他には分かりません。あなたが、審査が通らなかった事実を言わないかぎり、そのことを他に知られることはありません。
なお、ある銀行で審査が通らなかったことは、他の銀行がその事実を知れば、そこでの今後の融資審査でのマイナス要因となりやすいです。
万が一、融資審査が通らなかったことを他の銀行で知られた場合
ある銀行で審査が通らなかった事実を、何かのきっかけで他に知られてしまった場合。知られてしまった銀行に対し、審査が通らなかった理由を説明した方がよいです。その理由により、その銀行での、その後の融資審査のマイナス要因となりやすいこともあれば、マイナス要因となりにくいこともあります。
ただ、マイナス要因となりにくい場合であっても、審査が通らなかった事実を他に知られないにこしたことはありません。
融資審査のマイナスとなりやすい「他の銀行で通らなかった理由」
- 決算書や試算表など財務内容を理由として審査が通らなかった。
融資審査のマイナスとなりにくい「他の銀行で通らなかった理由」
- 資金の使い道(資金使途)がその銀行では融資を出しづらいとされた。(ただし同じ資金使途で別の銀行で融資を申し込む場合、その資金使途を納得させることができなければなりません。)
- 前回融資から期間が短いという理由で審査が通らなかった。
- その銀行での融資量が偏りすぎるからと審査が通らなかった。
- 業種や事業内容がその銀行では融資を出しづらいとされた。
メインバンクで融資審査が通らなかったことは他の銀行で大きなマイナス
メインバンクとは、その企業に対し、最も多くの融資を出すなど、銀行取引の中心となっている銀行のことを言います。メインバンクで審査が通らなかったことは、他の銀行からは最も警戒しなければならないことの一つです。メインバンクで融資が受けられなかったら、他でメインバンクに取って代わるほどの融資を出してくれる銀行が現れないかぎり、他の銀行が融資を出しても資金が足らず、近々、資金不足に陥ることが予想されるからです。
次の理由でメインバンクでの審査が通らなかった場合。
- 今回の資金使途が特殊でその資金使途では融資を出しづらいとされた。
- メインバンクでの前回の融資からまだ日が浅かった。
- メインバンクばかり融資を行って偏りすぎているからバランスをとるよう言われた。
このような理由でメインバンクでの審査が通らなかったら、それをメインバンクからの審査が通らなかった理由として説明すれば、他の銀行はまだ理解してくれて融資審査のマイナス要因とはなりにくいです。
しかし前回の融資から日を十分に空け(目安は6カ月以上)、メインバンクだけではなく他からも満遍なく融資を受け、資金使途も特殊なものでなかった場合。それでメインバンクでの審査が通らなかったら、その情報は他の銀行での審査において、最も警戒しなければならない情報の一つです。他に知られないにこしたことはありません。