質問

現在、3つの金融機関でリスケジュール(返済減額・返済猶予)をしております。そのうち2つの金融機関(どちらも銀行)はリスケジュール期限の到来時に連絡があり、さらに1年、リスケジュールを続行することになりました。もう1つの金融機関は日本政策金融公庫ですが、先方から連絡はありませんでしたが、リスケジュールは終了し、元の金額で引き落としが始まりました。

私は先の2つの金融機関(銀行)と同様、先方より連絡があるものと思っていましたので、こちらから連絡をしませんでした。このことは私のミスでしょうか。また、日本政策金融公庫に再度、リスケジュール交渉ができるでしょうか。

(A様)

回答

リスケジュールとは、金銭消費貸借契約書に記載されている返済条件(毎月○日にいくらずつ返済するなど)を、返済が厳しいため金融機関に交渉して返済減額もしくは返済猶予してもらうことです。リスケジュールを行う際は、変更契約書を金融機関と交わします。

そして変更契約書の内容は、リスケジュールの期限を6カ月や1年とし、その間は返済減額もしくは返済猶予するが、リスケジュールの期限が到来したら返済が元通りになるということになっています。リスケジュール期限の1~2カ月前に、企業側が金融機関にリスケジュールの更新を依頼しなければ、当然、返済は元通りとなります。

最近の金融機関は、金融機関側からリスケジュールを更新するかどうか聞いてくることが多く、親切になったものですが、本来は企業側が、リスケジュールの期限前に更新を金融機関に依頼しに行かなければなりません。日本政策金融公庫の返済が再開したとのことですが、再度のリスケジュールを日本政策金融公庫に依頼してみてください。

なお日本政策金融公庫では、リスケジュール更新時は電話でお願いすれば、先方より「借入条件変更申込書」という書類を送ってきて、それを記入して返送すればリスケジュールを更新できることが多いです。