会社概要書とは、あなたの会社を説明するものです。新規に取引しようとする銀行はもちろん、既に融資を受けている銀行でも、あなたの会社のことで知らないことがあるかもしれません。会社概要書を作り、自社のことについて説明、アピールしたいものです。

銀行へはなぜ会社概要書を提出すべきなのか

銀行の融資審査は稟議で行われます。稟議では審査のための稟議書が作成され、それが銀行内で回覧され、最終決裁者(支店長や本部など)が決裁します。銀行の担当者へはあなたの会社のことを口頭で説明できても、稟議書が回覧される銀行員、支店長や本部の人は、あなたの会社のことを知る方法は書面を読むしかありません。会社概要書を作成することにより、あなたの会社の情報を正確に伝えることができ、アピールしたいことをアピールできます。

こちらが会社概要書の見本です。自社で顧客用や取引先用に作っている会社案内があれば、それを銀行へ提出しても問題ありません。

会社概要書

 

書き方について説明します。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方1 社名

社名を書きます。(株)○○○と略さず株式会社○○○と書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方2 創業・設立

創業は個人事業時代含めて創業した年月、設立は会社設立年月を書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方3 主たる業種・従たる業種・事業内容

主たる業種と、従たる業種があればそれも書きます。事業内容では、あなたの会社が具体的にどのような事業を営んでいるかイメージしやすいように書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方4 所在地・電話・FAX

本店所在地・電話番号・FAX番号を書きます。

登記上の本店と実際の本社機能が別の場所にあれば両方書きます。

支店・営業所・店舗・工場などがあればその名称(例:○○支店)と住所も書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方5 従業員

役員を除いた従業員数を書きます。また、その中のパートの人数も書いた方がよいでしょう。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方6 資本金

資本金を書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方7 役員

役職(代表取締役・取締役・常務取締役・監査役など)と氏名、担当業務を書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方8 株主

株主の氏名と持株比率を書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方9 沿革

個人事業主として創業、会社設立、新たな業務の開始、本社移転、新支店開設、新商品販売開始などの情報を書きます。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方10 事業の特色

ここであなたの会社をアピールします。販売における強み、販売での取り組み、仕入における強み、製造における強みや技術力、代表者などの過去の経験、後継者の存在、商品製品の特色、地域の中での強みなど、思いつくことを多く書いていくとよいでしょう。

銀行へ自社をアピールするための会社概要書の作り方・書き方11 その他

関係会社があれば書きます。